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ビットコイン下落はフェイクか?トレーダーが注目する最重要ビットコインチャート
関投資家向けの暗号資産調査会社による解説
10x Researchによる機関投資家向けの暗号資産情報
👇1-12) トライアングル・ブレイクダウンの際の「偽り」の下落に注意すること。ビットコインの相対強度指数(RSI)は40%まで戻り、これは2023年初頭からの3回のラリーと関連している。10x Research の分析は、新しい「Line In the Sand(譲れない一線)」を指摘しており、この線を超えると私たちの見解が変わるかもしれない。以前に指摘した「Line In the Sand(譲れない一線)」は68,300だった。
*用語解説「トライアングル・ブレイクダウン」とは、チャートパターンの一つである「トライアングル(三角形)」が下方向に突破することを指します。この用語は主にテクニカル分析で使われ、特に株価や通貨価格、ここではビットコインのチャートにおいて用いられます。
*用語解説「ビットコインの相対強度指数」とは、ビットコインの相対的なパフォーマンスや市場における強さを指す。50%を中心として、50%以上が強気(買われ過ぎの可能性)、50未満が弱気(売られ過ぎの可能性)を示している。40%という数値は、中立に近いですが、やや弱気の傾向があることを示している。
*用語解説「Line In the Sand(譲れない一線)」とは、暗号資産市場において、特定の価格レベルや指標がそのレベルを下回る(または超える)ことを許さないという投資家の意志やポリシーを表すのに使われる。この「Line in the sand」は、しばしばサポート(支持)やレジスタンス(抵抗)のレベルとして解釈され、その特定の価格レベルを境に市場のセンチメントが変わる可能性がある。
👇2-12) 10xResearchの分析では、2024年1月の動きは弱気であった。このことは、正しかったと考えているが(レポートでの報告)、1月26日に強気に転じた。1月26日のレポートの最後の文では、「さらに下落した場合、再び購入を開始するつもりだ」と述べた。私たちの見解はメディアであるCoinDeskでも取り上げられた。
👇3-12) 10xResearchは、インフレーションが低下し始めた2023年1月中旬に新しく強気市場になるのではと予測した。また、a) インフレが予想外に上昇した場合、b) 連邦準備制度が穏やかでなくなった場合(ハト派からの方針転換)に焦点を当てた。過去数週間に指摘したように、状況は大きく異なり、ビットコインにとって重大な影響を及ぼす可能性がある。だからこそ、以下の分析が重要となる。
👇4-12) ビットコインは2023年3月11日(1)にトライアングル・ブレイクダウンが起きた。しかし、イエレン財務長官がアンキャップ・デポジット保険(無制限の預金保険)のアイデアを提案した後、すぐに反転した。その数日後、ビットコインは20,000ドルから28,000ドルまで大きく反発した。
*アンキャップ・デポジット保険(無制限の預金保険):銀行や金融機関が破綻した場合に、預金者が保持する預金の全額を保険でカバーする制度です。
👇5-12) 連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後、2023年6月15日(2)には、ビットコインは25,000ドルを下回った(トライアングル・ブレイクダウン)。ただ。BlackRockがビットコインETFの申請を行ったことを受けてすぐに反発した。このニュースを受けてビットコインの価格は数週間で30,000ドルに急騰したが、2023年9月12日には再び25,000ドル近くに戻った。
👇6-12) 2023年9月12日(3)にもう一つのトライアングル・サポートがブレイクした。(トライアングル・ブレイクダウン)。しかし、Franklin TempletonがビットコインETFに参入したことで、この下落はすぐに食い止められた。Fidelityなど他の企業も以前からETF参入の意向を発表していたが、Franklin Templetonからの申請により、ビットコインが心理的に重要な25,000ドルのレベルを割るのを防いだ。
👇7-12) 次のトライアングルの下降(トライアングル・ブレイクダウン)は、CoinDeskが暗号資産アナリストの見解に基づく強気の記事を公開した後の1月26日(1)にすぐに反転した。同日、米国コアPCEは3.2%から2.9%に予想以上に下がり、2021年4月以来初めて米国コアPCEが3.0%を下回った。これは、強気になったきっかけでもある。
*用語解説:米国コアPCE:「PCE」とはPersonal Consumption Expenditures(個人消費支出)の略で、これは米国の消費者が財やサービスの購入にどれだけ費やしたかを示す指標。
👇8-12) これら4つの出来事は、トライアングル・ブレイクダウンが起きた後に、すぐに反転した出来事であった。「すぐに」という言葉を強調するには足りないほど、その速さは非常に印象的だった。
👇9-12) ビットコインの相対強度指数(RSI)は、これら4回の下降のうち3回で40%に戻り、反発した。2024年4月/5月のトライアングル・ブレイクダウンは「テクニカル的に」類似しているが(RSIが40%)、以前の4回のブレイクダウンよりも深刻である。分布パターンは、2023年9月のような精彩を欠いた横ばいの動きよりも、よりトップに近い分布パターンに見える。
👇10-12) 10x Researchのトレンド分析モデルも、2024年1月と同様に下落トレンドにあるが、他の3回の下落局面では強気トレンドにあったため、トレンドが強気である限り、これらの下落局面での買いは適切だった。
👇11-12) 新しい「Line In the Sand(譲れない一線)」は三角形の下側で、おおよそ62,000ドルに位置している(赤線)。また、高値圏にも下値があり、分布型トップが確認できる。
👇12-12) ビットコインがこのレベルの下に長く留まるほど(素早くの反対)、再びこの水準を上抜けるのは難しくなる。10x Researchの3つの反転指標は依然として弱気だが、十分に深く下落した場合、ラリーが起きたりした場合にはこの下落に対して購入をすることも考えられる。下値で拾う戦略(Buy The Dip)を現時点で基本戦略として採用しているわけではないが、常に柔軟な考えを持ち続けており、この戦略を完全に排除するつもりはない。つまり、暗号資産の世界は何でもありなので、あらゆる手段を試すつもりだ。
このコンテンツは教育を目的として提供されており、投資の助言を目的としたものではありません。また、資産の売買や金融上の決定を推奨するものではありません。このニュースレターは税務に関するアドバイスを提供するものではありませんので、税についてのご相談は税理士にお願いします。当コンテンツに関連して生じたいかなる損失も、10xResearch/xWIN株式会社は責任を負いかねます。